【レポート】地下探査装置のクラウドサイエンスは可能だろうか

日 時 2017年6月19日(月) 18:30-19:30
スピーカー 後藤忠徳さん(京都大学大学院工学研究科)
場 所 MTRL KYOTO(アクセス
参加費 ワンドリンク(500円)

メモ

当日参加者11名(世話人3名+スピーカー含む)

  • 地下探査とは?
    • 身近だけど、縁遠いもの
    • 好奇心を刺激するもの ex. 洞窟
    • 実は日常生活と密接に関係するもの ex. 地下水、地割れ、液状化
    • 京大桂キャンパス近くの古墳調査でも探査が行われた ex. 大枝山16号墳
  • 専門家に頼むとお金がかかる!
    • 地面をちょっと掘ろうとすると、例えば10m掘るのに20万円くらい…
    • 電気探査を行なおうとすると、例えば装置は100万円くらい…
    • とにかく費用がかかる
  • もっと簡易に地下探査ができないか?
    • 自分でも地下探査をしてみたいという要望があったため、探査装置を自作して提供。
    • インバーター台+テスター2台+バッテリー1台で、一式5万円くらいで出来た。
    • 自作装置での測定時には5人くらいいるとよい。
  • 高い装置と自作装置の違いは?
    • 高い装置の方が、安全管理がしっかりしている
    • 電流の大きさが違う
    • 自作装置の方が装置使用時の手順が多い(配線を間違わないようにしましょう!、手計算しましょう!、など)
  • 今後、自作装置をつかって展開したいこと
    • 使用希望者を募り、装置を貸与。装置を設置し、測定してもらう。
    • 使用希望者からデータ・測定情報をフィードバックしてもらう。
    • ただし、ここで得られるデータの精度や量は、企業のボーリングデータには敵わないかも。
    • それよりも、高校の先生などが「自分でも出来そうであれば、ちょっとやってみようかな」と思ってくれることを期待。
  • しかし、問題点がまだまだある
    • 初期費用はどうやってまかなう?
    • この提案、ほんまにおもしろい?
  • この提案、どう思う?(質疑応答)
    • 通常、講演などで市民の方に地下探査に興味を持ってもらう機会はあるが、じゃあ自分も探査をやってみよう!とはなかなかならない。
    • 「装置を貸すので、皆、測定してみて!」という気持ち。
    • 自作装置をあちこちで使ってもらい、その中で「もっと詳しく調べたい!」と思った人がいたときに企業や大学とコラボできる体制があると良いかも。
    • 何の目的のために探査装置をつかうか、共感できる魅力的なストーリーが欲しい。井戸とか?地下水とか?歴史とか?生き物とか?
    • 測定するためにはそこそこの広さの土地が必要。都会に住んでいる人は難しい?
    • 高校の総合学習の時間とコラボできたら良さそうか。
    • 皆で一斉に装置を使ってみよう!という機会があれば、装置を使うことの心理的ハードルは低くなりそう。一人で頑張って使ってみて、は少々ハードルが高いかも?

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