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日 時 |
2016年10月19日(水) 18-19時 |
場 所 |
京都大学 iCeMS 2階展示室 |
スピーカー |
青木学聡さん(京都大学情報環境機構) |
- 情報環境機構の仕事
- 情報環境機構は、VMホスティングサービスとして、仮想マシンやDBといったサーバーインフラを提供している。既に各部局で運用している学術データベースも、このインフラ上で動作しているものもある。
- 一方で「研究データ管理の視点からこれら既存の学術データベースを見ると、大学側が実態と要求が把握できていないこともあり、全学一律に何らかのサポートを行うことは現時点では難しいのではないか。」
- 「研究データ」とは?
- 京都大学では部局ごとに定義が決まっている。
- 基本的なスタンスは、論文発表後に疑義がついた際、データや資料の正当性を証明できるレベルのものであること。
- 情報環境機構の研究データ保存システムについて
- リポジトリとは基本的には独立
- 研究データ保存は、研究公正とコンプライアンスのためであり、「保険」の意味合いが強い
- 最終手段としての研究データ保存であり、設備投資・運用にあまり高いコストをかけたくない
- データマネジメントプランが求められる時代に
- さきがけ等の大型資金については、JSTが採択課題に対してデータマネジメントプランを提出するよう定め始めている。URA等と協力して、テンプレートの整備を進めては、と考えている。
- 海外ではDMPtool等、データ管理計画作成ウィザードが整備されつつあるが、これらは現状各ファンドの質問事項を並べるだけで、回答は申請者が逐一作成する形式。
- 本来ならば、組織が提供できるデータ管理システム, ツールを具体的に申請者が理解できるよう整理・提示し、実際に使ってもらうことが重要。
- データマネジメントは各大学でやるべきか?
- 京都大学は規模の大きい大学のため、研究データ保存やオープンデータの要求にも応えられるだろう。しかし規模の小さな大学では難しいことが予想される。そのため国立情報学研究所 NIIと協力して汎用的なシステムを作ろうとしている。
- 共同利用の形で、京大から異動した人でも、京大のリポジトリを生涯使う、といった方法も考え得る。
- 「良いデータリテラシーを持つことは武器となる、そのうち必須スキルになる」
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